遺言書を作成すると相続税の申告がスムーズにできる

遺言書は被相続人が亡くなる前に、遺産相続に関しての最終的な想いを伝えるものとして作成します。
遺言書に記載された内容は、残された家族への最低限の財産保証となる遺留分を侵害していなければ、法律で定められた割合よりも優先されるのです。
その為、相続人同士がもめることなく遺産分割・相続税申告が円滑に進められるようにと、遺言書を残す被相続人も少なくありません。

遺言書の種類には、自筆遺言と公正証書遺言の2つのタイプがあって、自筆遺言は自分で簡単に作成ができて、財産の情報が外部に漏れることがありませんし、作成するための費用も必要ないです。
ただ紛失や偽造の危険性がありますし、遺言書の内容に不備があると無効になることもあります。
一方公正証書遺言は、専門家が作成するので法的効力が無効になりにくくて、紛失や偽造の危険性もないのですが、公証人手数料といった費用が発生するのです。

では具体的に遺言書を作成することのメリットと、遺言書を残さないデメリットには、どのようなことがあるのでしょう。
メリットとしては、相続人が遺産分割について悩むことがありませんし、相続人同士でもめることが減るのです。
それにより、相続人の手間と時間を削減することできますし、相続税の申告・納付がスムーズにできます。
もし同意が得られなかったことにより、相続税の申告期限内に遺産分割が確定せず未分割で申告すると、小規模宅地等の特例の適用や配偶者の税額軽減の適用が受けられなくなります。
このようなことを回避できる点も大きなメリットと言えます。

一方遺言書を残さないデメリットとしては、財産が絡むことなので相続人間の関係が悪くなって、相続人同士での争いが起こってしまう可能性があるのです。
また遺言書がないと遺産分割協議を相続人全員で行う必要があって、様々な意見が飛び交い話をまとめられなくて、遺産分割協議書作成に大変な労力と時間がかかります。
それから相続人以外の方に財産を残したくても、遺言書がなければ財産を分配することができないのです。